2021-05-29

数秘術の歴史とは?

モダン・ヌメロロジーは19世紀末アメリカで誕生

ヌメロロジー(Numeroogy)は、数字の原理を使って、人の性格や運命を分析する手法です。。
ラテン語で「数」の意味である、numeralisに由来した名称です。

このヌメロロジー、「古代ギリシャの賢人ピュタゴラス」や「ユダヤの秘教カバラ」などと関連づけられることが多く、古代起源として紹介されがちですが、現在のメソッドに体系化されたのは、意外と新しいのです。

今、日本で「数秘術」として知られているメソッドは、正確には「モダン・ヌメロロジー」という名称で、本来のヌメロロジーとは区別されています。
その歴史的な背景は意外に知られていないのではないでしょうか?

このモダン・ヌメロロジーが生まれたのは、19世紀末のアメリカです。
ミセス・L・バリエッタという一人の女性によって現在の数秘術の原型が提唱され、それを元にその後発展していくことになりました。

ルーツはピュタゴラスの数而学

モダン・ヌメロロジーのその考え方の基礎となっている数の理論自体は、ギリシャの賢人ピュタゴラスを始祖とする、数而学に基づいています。

聖なる数(聖数)を10とした、10進法。
点は1,線は2,面は3,立体は4で、10はそれらをすべて含む完全な数という考え方です。
従って、自然や宇宙にも10の原理(意味)があるという考えられていました。

そして、数字を奇数と偶数に分けるのは、万物は二元に分かれるという二元論がベースになっています。

マダム・L・バリエッタはこの数の理論を、自身メソッドに応用して、0~9までの10の数字を基本のセットとし、現在まで広く受け継がれています。

アルファベットの数値置換法「ゲマトリア」

もう一つ、ヌメロロジーの大きな特徴として挙げられるのが、名前のアルファベットを数字に変換するシステムです。

これは、日本人には馴染みがない考え方ですので、なかなか理解しにくいのではないかな?と思います。
どうして、名前の文字が数字になるのだろう?その数字はどういう理由で決まっているのだろう?と、私も最初はとても不思議に感じました(笑)。

この文字を数字に変換して隠された意味を知るという方法は、「ゲマトリア」と呼ばれています。
このゲマトリアは、ユダヤ秘教のカバラにおいて、ヘブライ語で書かれた聖書のテキストの真の意味を解読するために使われたことが広く知られています。
それがカバラとヌメロロジーが深く関係していると考えられている所以かと思います。

しかしこれも、その起源は古代ギリシャに遡ります。
今、私たちが当たり前に「数字」として使っているアラビア数字は、当時の古代ギリシャには、伝わっていなかったからです。
そのため、当時は1=Aのように、文字を数に置き換えて表記されていたのですね。
この数字を文字に置換する手法は、ユダヤ人にも引き継がれました。
ユダヤ人が使用していたヘブライ文字とギリシャ文字は、文字のルーツが同じであるため似ており、適応が簡単だったためと考えられています。

そして、このゲマトリアは後のローマ人にも伝わりました。
古代ローマはギリシャ文化の影響を強く受けており、知識人は教養としてギリシャ語を使用したからです。
結果的に、ローマ人が使うラテン文字のゲマトリアも登場することになり、それは中世ヨーロッパへと引き継がれていき、西欧文化の中に深く根付くことになりました。

日本人には少々理解し難い名前と数字の置き換え方には、こんな古い歴史があったのですね。

マスターナンバーとは?

ミセス・L・バリエッタが考案したモダン・ヌメロロジーの数の理論では、1~9までの一桁の数字(ルートナンバー)、それに加えて11と22の特別の数字(マスターナンバー)を追加したものが基本セットとされています。

1~9までの一桁の数字の意味については、ピュタゴラスの数而学に基づいていますが、11と22はミセス・L・バリエッタのアイデアです。
「ヘブライ文字の始まりと終わりを示す数字なので神秘的なキャラクターを持った数である」ということがその理由とされていますが、この背景には当時のアメリカが、ニューエイジ思想が生まれた時期でもあることがあります。
この11と22のマスターナンバーの考え方も、ニューエイジ的スピリチュアル思想と結びついて生まれました。

しかし、リリ数秘術では、シンプルな数の原理に基づいて、このマスターナンバーは用いない手法となっています。そそのため内容が明瞭で、誰にでも理解しやすいことが特徴です。

 

(参考文献:「数秘術の世界 あなたの人生を導く『数』の神秘」伊泉龍一 早田みず紀共著 駒草出版)

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